宝飾業界に生きる。激動の今。一職人としてのメッセージ。手間から生まれる本物の価値をお客様に贈りたい。

ここ山梨県の地場産業でもある貴金属の仕事は年末がトップシーズン。

クリスマスや来年に向けた新商品開発などで貴金属に携わる会社は日夜残業の日々だったのではないでしょうか?そんな中、ふと考えることがあります。欲しいモノと、売っているモノにギャップがある?と思ったことはないでしょうか?その理由の一つは、もともとジュエリーは職人の手で一つ一つ丁寧作られてきました。それが、鋳造という方法で効率を重視した大量生産が可能になりジュエリーの価格が下がったことで、とても身近なものとなり、気軽にジュエリーをファッションの一部として身につけられるという点と地場産業である宝飾の仕事が増えるという点では非常にいいことでした。しかし価格と同時に価値も低下、そのことにより一部のお客様の個性が消え、自分に似合うもの、欲しいものはその大量生産の中からでは探し出せずに、似たものに妥協してジュエリーを身につけてきたからではないか?

宝飾業界に生きる。写真1

たとえば欲しい形が具体的に表現出来なくても知識のある販売店ではその言葉を拾って形にしてくれます。これは販売また製作側からすると大変効率の悪いやり方であると思します。何となくのイメージ、微妙な感触を捉えるのが本来プロのジュエラーなんだと思います。欲しいモノがない場合「作る」という選択ができる信頼できるお店、またそういう商品を取りそろえているお店を探すことが必要ではないでしょうか?そして生産者である私たち山梨のジュエリー職人も量産の流れにのみこまれているが、本来は製作に対する手間を愛していた。それが誇りでもあった。

今は「手間を愛する」会社は多くないかもしれない。なぜなら「手間では食えない」からだ。なんとか生きながらえている絶滅危惧種「ジュエリー職人」はそれでも手間を優先してしまうほど手間を愛している。良質な石を選ぶことと良質な加工をすることは一番重要で時間もかかる。その価値こそジュエリーの値段であり欲しいモノへ繋がるような気がします。

少なくなったかもしれないが僕ら山梨のジュエリー職人の本当の願いは欲しいと思っていただける「手間で育まれたジュエリー」を「手間を愛するお客様」へお届けすることです。

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